キッチンにあるもので作れる、シュワシュワバスボム
「温泉にいきた~い」。寒くなると縮こまったカラダ、冷たくなった手足をあったかい温泉で癒したくなりますね。しかし、最近はシャワーですませる人が増えているとか。この寒い季節、おうちでアロマを使った手作り入浴剤でゆっくり入浴を楽しんでみませんか。
こんなにすごい入浴効果!
朝シャン、朝シャワーから夜の入浴に切り替えるだけで、血液やリンパの流れがよくなり、酸素や栄養が全身にいきとどきます。疲労物質や老廃物が運び出され、新陳代謝もよくなり、美肌効果、疲労回復、気分転換、ストレス効果、病気の予防効果など、よいことづくめ。
毎日の入浴は自立神経系、ホルモン系、免疫系に働きかけ、精神的にもよい影響を与えてくれます。そんなバスタイムをより楽しく過ごすために、バスボムを作ってみませんか。カラダをきれいにする、清潔にするだけでなく、家族みんなの健康に役立つ入浴を、手作りバスボムでより効果的に過ごしましょう。
「シュワシュワ」のバスボムであったまる!
手作りバスボムは、重曹とクエン酸、天然塩をあわせて作ります。重曹とクエン酸を合わせると浴槽のお湯の中でシュワシュワと音をたてて溶ける楽しい入浴剤になります。
そのシュワシュワの炭酸ガスが血管を拡張。血管が広がると、血圧が下がり、血流量が増え、新陳代謝が促進。疲れや痛みなどが回復しやすくなります。さらに、入浴の温浴効果で温まった肌表面の血液が全身に運ばれ、カラダの芯までポカポカ。ぬるめのお湯でも温まりやすく、循環がよくなります。また、天然塩を加えることで湯冷めしにくくなります。
バスボムの材料はキッチンにあるものでOK♪
1、重曹
重曹はスーパーでも薬局でも身近に買え、アロマセラピーではスキンケアからおそうじまで幅広く使われているものです。食品用、医薬品用、化粧品用とさまざまなグレードがあり、購入するときは目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
ただし、そうじ用で重曹以外の成分を含んでいる物は避けてください。重曹だけでしたら今回のバスボム作りにも使用できます。
重曹は加熱すると炭酸ガスを発生しますのでお菓子の膨張剤などに使われています。最近はナチュラル、エコの観点から重曹が見直され、お掃除など、さまざまな使い方をする人が増えています。市販本も出版されています。
2、クエン酸
クエン酸は疲労回復や健康維持、ダイエットなどに役立つ健康食品として認識されています。化粧品、洗剤、消臭剤、入浴剤、医薬品、健康食品などの身近なものから工業製品、肥料、飼料など、幅広く使われています。
アロマクラフトでは肌や髪を弱酸性に整えるリンス剤や、手作り入浴剤として使用。炭酸ガスを発生させるためには、手軽に買えて使いやすいのではじめての人にもおすすめです。グラニュー糖のようなサラサラとした結晶なので入浴剤に適しています。
3、天然塩
天然塩は大きく分け、化石化して塩の結晶になる岩塩と、海水を濃縮して作る天日塩があります。アロマセラピーでよく使われるのは海水からの天日塩です。
精製塩や岩塩は塩化ナトリウムが多く、天日塩はカリウムカルシウム、マグネシウムなど、ほかのミネラル分を含んでいます。入浴剤にもミネラル豊富な天日塩が選らばれています。
では、さっそくバスボムを作ってみましょう
材料・用意するもの 1個分
- ビニール袋……1枚
- 重曹……50g
- クエン酸……25g
- 天然塩……10g
- 好みの精油……1~6滴
- 水スプレー
※冬におすすめの精油は、ラベンダー、オレンジ、ゼラニウム、ローズウッド、ベルガモット、ユズ。
※幼児と入浴する場合、精油は1滴まで、小学生と入浴する場合は最大3滴までを目安に使ってください。
作り方
1、ビニール袋に精油以外の材料を全部入れる
2、精油を2~3種類、1~6滴入れる。(精油は1種類でもOK)
3、しっとりするまで、よくこねる。
・ビニール袋の口を押えながら、よく混ぜます。
・天然塩のタイプや季節などで湿り気が多いと、これだけで全体がしっとりする。
4、サラサラのままなら調整する.
・全体がしっとりしてまとまらないときは、水スプレーを全体にふり入れます。
※1カ所に入れるとそこが急に発砲することがあります。
※水を入れすぎるとあとで形を作りにくくなります。
5、固めて形を作る.
・全体がまとまりだしたら、丸く形を整えながらきつく押しかためます。
※クッキー型などを使うとかわいい入浴剤が作れます。
6、完成
・しっかり固まったら使えます。
・湿気を吸いやすいので、すぐに使わないときはラッピングして保存します。
・できあがってまもなくは勢いよく発砲します。日がたつと香りが薄れて、お湯の中でゆっくり溶けます。
バスボムと一緒に入浴
炭酸ガスの作用はお湯に入れてから約2時間ほどです。入浴する直前で入れてください。特に、シュワシュワを楽しみたいときはバスボムと一緒にお湯に入るタイミングがおすすめです。湯温が高いと炭酸が抜けやすくなります。
また、材料には天然塩が含まれていますので風呂釜や給水ポンプの傷みが心配な場合は、入浴後に直ちに排水してすすぐなど浴室設備に合わせて対応してください。